色褪せることのない名作『コードギアス』
今回はそんな「コードギアス」の名言を集めてみました。
ルルーシュの名言
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」
アニメ第1話で初めてギアスの力を得たルルーシュが、ブリタニア軍に銃を向けられギアスを使う前に発したセリフです。
ルルーシュは復讐心から反逆の物語をはじめます。
それはつまりルルーシュが今後行うこともまた、人から復讐される可能性があるということを意味します。
自分はこれから確実に敵を討つ、であればそれなりの報復をうけることだって想定して行わないといけないという彼なりの覚悟と誓いがこもった一言でした。
日本語のことわざでいうところの「人を呪わばふたつ」の定義に合致する日本人的な考え方ですね。
これから多くの人に呪われてもおかしくはない戦争を行うにあたって、自分がくじけずに最後までことをなすことを鼓舞しているようにも見えるセリフです。
また1話目にして、最終話の伏線にもなっている重要なシーンでもあります。
「散々使い倒してボロ雑巾のように捨ててやる」
ルルーシュが記憶を取り戻しナナリーがいるべき居場所をロロが取ったことに対し、自分を騙していたことに対しての復讐を表現しているシーン。
ルルーシュは基本的に頭が良く知的な発言や思考が冴えている中でめずらしく「ボロ雑巾のように」いう少し稚拙な発言をしたことで視聴者の印象にも残りやすかった言葉です。
しかし最終的にルルーシュはロロのことを手駒にはしたものの、ボロ雑巾のように酷使はせず自身の「弟」として認めた形で別れることになりました。
「さよならユフィ、たぶん初恋だった」
行政特区日本のため友好的な外交を進めようとするユーフェミアでしたが、ルルーシュのギアスが暴走してしまい日本人の虐殺を開始。
それを止めることが出来ないルルーシュがユフィに向けて発砲した際の一言です。
ユーフェミアの想像する日本とブリタニアが共存する理想と、ギアスにより日本人を虐殺していく残酷な現実という場面の対比が印象的なシーンになっています。
ブリタニア時代に親交のあった数少ない相手であるからこそ、銃を構えた時は走馬灯のように思い出が駆けめぐり「初恋だった」の表現に行きついたのかなと考えられますね。
事態を招いてしまった引き返せない後悔と淡いながらも幸せで懐かしい記憶全てに対するお別れのように感じて切なくなります。
「それでも俺は明日が欲しい」
ルルーシュ、CC、スザクがCの世界にたどり着き、そこでルルーシュの両親であるブリタニア皇帝シャルルとマリアンヌと対峙し、それぞれの欲しいものを語ります。
過去を欲しがり、人と人の繋がりを無くし1つになろうとするシャルルとマリアンヌに対し、ルルーシュ達は未来である明日を望むと訴えました。
それに対し両親は「我々を否定するなら、待っているのは第2王子である兄シュナイゼルの今を重視する世界だ」と反論。
それでもルルーシュはCの世界の集合無意識である神に、両目にギアスを発現させ、「明日が欲しい!!!」とギアスを掛けました。
父親であるシャルル、兄であるシュナイゼルとも異なり、理想の未来を望んだルルーシュの気持ちが現れているセリフです。
「オレンジを公表されたくなければ、全力を挙げて我々を見逃せ!」
ルルーシュがジェレミア卿にギアスをかける際、不自然にならないようにオレンジというそれっぽいワードと共に命令をしたシーン。
この「オレンジ」というワードは本当に何の脈絡もなく、ルルーシュがただ即興で適当に考えてそれっぽく言っただけのワードです。
しかし、その効果はあまりにも絶大。周囲は全員が「オレンジ」というワードは何かの隠語なのだと信じ込み、唐突にジェレミアが裏切り始めたのにその状況を全然不自然だと思いません。
そしてこれ以降、ジェレミアはずっと劇中では勿論視聴者にすら「オレンジの人」として認識され、嘲笑われるようになっていきます。
ルルーシュの機転の凄さ、そしてオレンジという何となく間抜けなワードのセンス。
多くの視聴者の心に残ったであろうセリフです。
ナナリーランペルージの名言
「ダモクレスは憎しみの象徴になります。憎しみはここに集めるんです、明日を迎えるためにも。」
コードギアスR2最終回、ルルーシュがナナリーにギアスをかけてダモクレスの鍵を奪う直前の、2人だけで会話するシーンでのセリフ。
最後まで見るとルルーシュとナナリーは考えていることが一緒だった、やり方が違うだけで明日を迎えたいという気持ちや、人の尊厳を守りたい、人が人に優しくなれる世界を目指したいという気持ちは同じだったことが分かります。
考えが同じであったからこそルルーシュはナナリーにこれ以上手を汚させないためギアスをかけてダモクレスの鍵を奪っています。
ルルーシュが悪の象徴を肩代わりしてまで新しい世界をナナリーのために作った、そしてナナリーは自らが汚れ役を買うことで兄を守ろうとしました。
二人の絆や兄弟愛が読み取れるセリフです。
「私はお兄様だけで良かったのに。。。お兄様のいない明日なんて。。。」
最終話のワンシーン。ルルーシュの凱旋中にゼロになったスザクがルルーシュを刺殺し、ルルーシュがナナリーの近くに落ちてきて全てを知った後、ルルーシュが死んだ後に泣きながらナナリーが言ったセリフ。
ナナリーはルルーシュのことが尊敬できる兄としてずっと好きでとても大切な存在でした。
しかし、R2でゼロの正体がルルーシュであると知り、元の優しかったルルーシュに戻って欲しいと願い敵対します。
しかし、ルルーシュは自分の理想の世界に、ナナリーや他の大切な人たちのために世界を作り替えるために悪役を演じてしまいます。
スザクが扮するゼロに刺された後のルルーシュに手に触れることでナナリーが真実の全てを知った時のセリフがこれです。
ナナリーは本当にルルーシュのことが好きで、一緒にいれればそれだけで幸せだったのに、と思えば思うほど悲しくなり、何度も何度も繰り返してみてしまう感動の場面です。
スザクの名言
「そのギアス確かに受け取った」
最終話ですべての悲しみや憎しみを抱えて死んでいくルルーシュに託された言葉を受け取ったスザクのセリフ
ルルーシュとスザクが今まですれ違いながらも最後はお互いに協力し合い、最後はルルーシュが死をもって世界を救おうとし、スザクがその意思を継ぎ自分の一生を捨ててゼロとして生きる覚悟を示すシーンです。
もちろん本当にギアスにかかったわけではありませんが、ギアスにかかるのと同様にルルーシュの想いを受け継ぎ、必ずやり遂げるというスザクの意思が感じ取れる作中屈指の名言です。
まとめ
ここまで「コードギアス」の名言をみてきましたがいかがだったでしょうか。
物語終盤の真実がわかりはじめたころのセリフはどれも深いものばかりですね。
この記事が参考になれば幸いです。